殺された人たちのためにも。

 

午前6時半起床。こんなにもふかふかで、清潔で、なによりも安心できるベッドはこの旅に来て初めて。起きた時も日本にいるようで良い意味で変な違和感を感じた。

 

今日は先日に紹介したトゥールスレンから運ばれ、処刑される場所となった"killing Field(殺す場所)"へ。

 

 

見て下さい。朝早くから、玉野井さんが作って下さった朝食。本当に美味しくて、温かくて・・・。見ず知らずの僕にこんなにも親切にしてくれて、食べてるときはまじで泣きそうになりました。こんな豪華な朝食はおそらく帰国後でしか食べれないんやろうなぁと。ホンマ幸せ。

 

 

美味しい朝ご飯をいただいた後は、玉野井さんがいつも使っている信頼できるトゥクトゥクの方に頼んで、往復10ドル(800円)でキリングフィールドまで行ってもらうことに。

 

マンションから片道約40分の、有名な観光地にしては辺りに何もないところにポツリとある。だんだんと田舎道へと変化していき、両脇には田んぼが広がり、ホンマにここにあるんかいなと不安になるほど。実はこの立地にも理由があり、目立つことを避けるため。目立たないところで罪の無い人々を殺していったという。

 

 

入場料は日本語のガイドイヤホン?と併せて5ドル(400円)、この場所にこれから訪れる人は日本語のガイドを聴きながらキリングフィールドを廻ることを強くオススメする。なぜなら、想像以上にわかりやすい説明と、当時の生還者の生の声まで日本語を吹き替えして丁寧に説明してくれる。

 

1番から順にルートを回り、その時々で再生する。全てはあんまり覚えてないけど、キリングフィールドについて覚えている範囲で少しだけ紹介。

 

トゥールスレンからキリングフィールドへ行く際は「故郷へ帰る」「別の場所に移動する」「家族に会える」と嘘をつかれ、ある人はそれを信じ込み、ある人はやっと「終わることができる」と虐待や生き地獄への開放=死を不覚にも望み、ある人は家族を会えることを心待ちにする。全てはキリングフィールドに着いたとき、ここが人生の終点であることに気付き、殺される。

 

 

まず門を入って一番はじめに見えるのは慰霊塔。この中には無数の骸骨や骨、当時殺された人々の骨が保管されている。

 

 

ポルポト政権が独立した後は今で考えると恐怖以上、決して簡単には想像できない。

ポルポトの新しい純粋な社会の敵とみなされた人々は犯罪者や外国人ではなく、クメール人がクメール人を虐殺した。


きちんと教育を受けた人、
教師や医師、法律家などあらゆる専門職にあった人、
外国語が話せた人、
柔らかな手をした人、
単にメガネをかけただけの人、
僧侶や尼僧、
都市に住む全ての人、

アメリカの爆撃を避ける為に農村部からやってきた人。

 

全てのこうした人々は、「新しい人々」「4/17の人々」と言われて、栄光の国、アンカーの潜在的な敵と考えられた。もちろんクメールルージュに異議や反抗する人も全員死刑。全て死刑が当然で、ほとんどの人が普通の市民で何も罪を犯していない。

ポルポトは、殺す前に「罪を犯した」という嘘の供述書にサインをさせ、殺す理由を作り、処刑をしたという。

怖いのはポルポトの理不尽すぎる考え方。ポルポトの急進的な共産主義体制は公式には「民主カンプチア」といわれ、その理想は恐ろしい格言とスローガンで固められていた。
例えば、

「4/17の人は寄生植物である」

「彼らは戦の敗者であり捕虜である。保身は何の利益ももたらさない、身を捨てることは損失ではない」
「罪のない人を誤って殺すのは、敵を誤って殺し損ねるよりマシである。」(ポルポトの言葉)

このような理不尽な言葉と、理想とする社会主義国の証として次々と殺されていった。

 

 

見た目はただの1本の木。でも実際何に使われていたのかは想像もつかないと思います。

表向きの理由では、この根元にあるサメの歯のような茎で鶏の喉を切っていたとされているけど、実際は、人間の喉を切り、死ぬ際に大声をあげないようしていたという。

 

 

ここは当時畑だった場所。夜が開ける前から深けるまで田植えや農場で働かされ、ご飯は一日二回の少量のお粥のみ。耐えられず、いわゆる「過労死」で死に行く人が後を断たなかった。

 

 

殺された人々の服の切れ端が生々しく置かれてある。少し見づらいけど、手前の紫色のパンツ。おそらく小学校1年生くらいの子のもの。

 

 

この木は"killing tree"といわれ、生まれたばかりの子どもたちを親元から無理矢理引き離し、この木に子どもの頭を叩き付けて殺したという。見たくもないし、想像もしたくない。でもこれが現実の世界であったこと。

 

トゥールスレン収容所の所長が逮捕されたとき、初めはキリングフィールドのことを「知らなかった」と一点張りに供述するが、その所長がこの木を目の前にした時は崩れるように倒れ込み、号泣しながら罪を認めたという。「本当に申し訳なかった。殺された人たちに永遠に祈りを告げたいと思う。」この言葉は実際の会見で発言したそうやけど、腹立たしくてたまらなかった。

 

 

この木には大きなステレオがつけてあり、毎晩大音量で音楽を流していたという。実際にその音楽を聞いたけど、音楽で使用される楽器以外に機械を作動する音が聞こえる。どういうことやと疑問に思っていると、実はこの機械音が鳴る瞬間に人を殺したそう。殺す瞬間は大声を上げるから、死の声をかき消すためにこのステレオから毎晩音楽を流していたという。

 

 

通り道や柵の所々に、破れた服や骨がポツリと落ちている。全ては撤去しきれておらず、現在は雨期のため、雨上がりは土が溶けて服の切れ端が地面に出てきている。本当に生々しい。

 

 

ガイコツをよく見ると、どの様に殺されたかがわかる。凹みはヒビは斧やハンマーや固い物で殴り殺されたんだそう。

 

 

兄弟や家族を目の前で殺されるという現実。

 

刑務官からバナナを二本もらい歩いていると、「どこでそれを盗んだ!」と袋叩きにされて殺された女性も。たった2本のバナナで命を奪われた現実。

 

生まれて10ヶ月の赤ん坊を目の前で奪われる現実。


母親が「アメリカに行きなさい」と息子に「逃げろ」という合図を送る。当時意味の分からなかった息子は渡米して立派な人生を歩むが、母親はその後ポルポト派に殺されるという現実。


投獄されていた際に隣の老人が毎日のように若い自分を釈放するように刑務官に頼み込む。結局自分は釈放され、いつもうるさく要求してくる老人は殺されるという現実。

 

全て現実であって、殺された命を取り戻すことができない。実際、自分の生まれたばかりの息子を奪われ殺され、親の自分だけ助かったという罪悪感に苛まされた女性もいる。

この場所に来て、「命」と「自殺」について考えさせられた。日本は自殺国家と言われている。それは「切腹」という言葉からもわかるように、昔はけじめとして自らで自らの命を絶つことが当たり前とされていた文化のようなものも確かにある。

でも今は違う。全く質の違う世の中。自殺の大きな原因に健康問題、経済や家庭の問題、勤務問題、学校との関係などがある。

一方、キリングフィールドで殺された人たちはどうやろう。友だちと遊びたい、子どもを産みたい、スポーツがしたい、家庭を持ちたい、家族と住みたい。こういった夢を持っていた殺された人たち。こんな夢を持って日本で言うとバカにされることもあると思う。なぜなら、それは当たり前やから。そういう現実があって当然の平和な国やから。日本を含む先進国はもうその先を見てしまい、当たり前のことが目に見えなくなっている。

でも、日本で当たり前とされている夢でさえ叶うことができなかった何万もの人たち。これを考えると、簡単に自分の命を自分で奪うことはできないよなって思う。もちろん自殺した人のことを悪くいうつもりは全くない。でも、こういう現実を知ったこの瞬間から、僕やその周りにはこの現実を伝えていきたい。おそらく僕と共感してくれる人はたくさんいるはず。

「夜回り先生」で有名な水谷先生はドラッグ問題、非行問題に取り組んでおり、「命」についてこんな話をされていた。

 

米国が50年を経て公開した沖縄戦での話。724名の沖縄在住の方が、あるガマに逃げ込んだ。軍人は一人もおらず、住民のみの避難であり、攻撃などしていないのに、米軍はあらゆる残虐な攻撃をした。ある大人は手榴弾で自決し、大人は子供達を守る時間を稼ぎ、敵の侵入を少しでも防ぐ為に岩を抱いて米軍に向かって走り、撃たれても自らの骸と岩を重ねることで敵の侵入を阻害する障害物となることで一生を終えた。子供達はそれを見て自分より小さな子供を守るために、大きな岩を抱えて敵に向かって進んでいった。さらに小さな子供達がそれを真似て、大きな石を抱えて敵に向かっていた。米軍の記録では「2歳程度の子供(infantと記載)までもが岩を抱いてアタックしてきた」と書かれている・・・。今まで自分達が生きていたのは「奇跡」で命の糸が繋がってたからこそである。広島、長崎の原爆、東京大空襲で一瞬にして奪われた多くの命・・・。「命の炎が突然消されてしまったそうした人々のことを、しっかりと伝え思い起させれば、「自殺」という愚かな真似を子供達もできないのではないか・・・。

http://kosakaeiji.seesaa.net/article/160518473.html

 

 

今まで自分達が生きていたのは「奇跡」で命の糸が繋がってたからこそである。」

この奇跡を僕は大切にしたいし、教師になったら子どもたちにも伝えたいなぁと思います。

 

そんなことを、帰りのトゥクトゥクでは一人考えてた。トゥールスレン以上に落ち込み、へこみ、自分がどれだけ恵まれた時代に生まれて育ったのかを痛感した。でもこの場所へ行って本当に良かったと思います。

 

 

で!切り替えは重要だよ!ということでシュウヘイ君、るいちゃんとお昼に待ち合わせをして近くの中華料理店へ!これまた美味しい!餃子も頼み、これも皮がいい感じに固くて歯ごたえ抜群、ジューシーな具とリーズナブルなことも嬉しい!

 

 

そしてシュウヘイ君と別れて2人でロシアンマーケットへ!!結構すぐ出たね\(^0^)/

 

 

 

 

 

 

るいちゃんまっった絡まれてる!ボク〜〜!

 

そして今晩も玉野井さんお手製の酢豚と生姜焼きの炒め物をご馳走になりました!

 

まずホッッッッッッッッカホカの白ご飯で涙目、

そして2ヶ月ぶりの温かいお味噌汁に涙が流れ、

決めてはなんとまぁ絶妙な甘酸っぱい酢豚と、モヤシと生姜焼きのハーモニーが合わさって号泣!

 

心からご飯を食べたのは初めてです。ここには玉野井さんと僕以外にるいちゃんと仕事終わりのシュウヘイ君もいたので、すぐにお皿はカラッポに!みんな食べる食べる、まじで美味しいから!!!

玉野井さんは料理経験があんまりないそうやけど、お世辞抜きで美味しかったです!ありがとうございました☆

 

 

食後のバナナジュースで乾杯☆もう言葉にできませんね。うまい、おいしい、最高です。

 

そして今日は就寝。今日もフカフカベッドで寝ることができる☆では^^

 

10/6の出費

〔交通費〕キリングフィールドまで(往復) 800円

〔交通費〕マンションまで(タクシー) 80円

〔食費〕昼ご飯 160円

〔食費〕タピオカジュース 20円

〔食費〕パッションフルーツジュース(激ウマ) 100円

〔食費〕お菓子 10円

〔食費〕バナナ 60円

〔観光〕キリングフィールド入場料 400円

〔自分〕ミサンガ 60円

【合計1760円】(T3T)

 

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コメント: 8
  • #1

    sayo (月曜日, 10 10月 2011 07:30)

    充実してるねー!栄養失調にならないかと思ってたけど、良かった(^-^)/また、ブログ楽しみにしてまーす!

  • #2

    かつ (月曜日, 10 10月 2011 20:02)

    キリングフィールドとかは行かなかったけど、行けばよかったかな。。。
    カンボジアなのにまさかの満ち足りた生活、うらやましいっす。

  • #3

    みむ (月曜日, 10 10月 2011 23:34)

    昨日翔とフットサルしたで‼( ̄▽ ̄)
    気抜いたらつりちゃんと勘違いしてまうわ笑

  • #4

    tsuriboy (火曜日, 11 10月 2011 00:00)

    >sayoさん
    今んところ大丈夫ですが、毎日のようにお菓子食べてるんでちょっと控えないとだめです笑 ありがとうございます☆ トルコ行ったみたいで、Facebookにも写真たちをUPしてくださいね〜☆僕も行くので是非参考にさせていただきまっす!
    >かつさん
    次回は是非行ってみてください^^ 実際に足を運べば、こんなブログよりもずっと考えさせられます。。そうなんです!もう満ち足りすぎて恐縮です。でも教育について色んなお話ができて本当に良かったです☆JICAは思ったよりも大変で、なかなか厳しい世界みたいですね〜!かつさんもオランダの生活を是非楽しんで下さい☆僕も来年2月に行く予定なので、是非お会いしましょう!
    >みむ
    まじか!やっぱ似てると思うわ^^でも時間たてば全然違うことに気付くはず!サッカーはおそらく片割れのほうがウマいと思うから、これからどんどん誘ったってくれ☆

  • #5

    sayo (水曜日, 12 10月 2011 03:01)

    トルコ行くのー!?めっちゃ、めぇーっちゃ、オススメっ!!\(^o^)/
    歴史ニガテな私が、行くトコ全部感動して、充実したくらいやもん☆
    ただ、Facebookのアルバムに写真をいっぺんにUPする方法がわかんないんだよねー。こーゆう時、ryo君頼りなんだけど(´Д` )笑
    あと、お菓子でも食べれる時にちゃんと食べて〜

  • #6

    tsuriboy (金曜日, 14 10月 2011 18:44)

    >sayoさん
    もちろん行きますよ〜!!マジデスカ☆トルコのカッパドキアめっちゃ行きたいので!行く人いないので一緒に行きましょうよ♪笑 Facebook→写真をアップロード→アルバムを作成からできませんか?!お菓子は毎日のようにオレオを食べてるので大丈夫です!笑 コメントありがとうございます!!

  • #7

    トミー (月曜日, 17 10月 2011 19:08)

    ちょ、そこツッコム?って思うやろうけど、物価の安さにビックリ!AUSも物価安くしてほしい。お昼ご飯が160円?ジュースが20円やら100円?考えれない。
    こっちは、お昼ご飯学校で買おうと思ったら$8,9するんよ、一日><泣

  • #8

    tsuriboy (月曜日, 17 10月 2011 20:15)

    >トミー
    物価はホンマ安い!欧米に比べても格段と違うし、オーストラリアはヤバいんやろうなぁ>< もはやリゾート地やし今回は行けんかったわぁ。 昼ご飯9ドル!!!もうやっていけません(笑) ずっと東南アジアにいたいわぁ〜^^ でもオーストラリア生活羨ましい!!